【報告】有料上映会 映画「よあけの焚き火」と大蔵流狂言の上演・お話

2020年9月19日(土曜日)横須賀市 文化会館大ホールにて、映画「よあけの焚き火」の上映と大蔵流狂言の上演・お話を開催しました。

16ミリ試写室「よあけの焚き火」

コロナ禍により3月1日を予定していた開催の延期で、状況も心配される中でしたが、無事に開催することができました。
ボランティアスタッフの方々の知恵とご尽力に、検温や消毒など、開催にご協力くださったご来場のみなさまに、深く感謝いたします。

大藏基誠さんと大藏康誠さんによる、狂言「しびり」の上演
土井康一監督を交えてお話、撮影秘話なども…

映画上映の後の、大藏基誠さんと大藏康誠さんによる、狂言「しびり」の上演、そして、土井康一監督を交えたお話は、いかがだったでしょうか。

次は山形県米沢市で!
「よあけの焚き火」の上映と狂言の上演は、10/3(土)、山形県米沢市でもおこなわれます。
詳細:桜映画社のページ(上映の案内 米沢市) http://sakuraeiga.com/news/9917/

「狂言っておもしろい!」と思われた方はぜひ!
大藏基誠さんは年に6回、狂言をカジュアルに楽しめる催しをおこなっています。次回、10月は特別公演を予定しています。
日時:2020年10月15日(木)19:00会場 20:00開演
場所:渋谷 セルリアンタワー能楽堂
詳細:Kyogen Lounge 特別公演 ( https://www.kyogen.info/kyogenlounge

発行「16ミリ試写室だより」No.119

16ミリ試写室の会報誌「16ミリ試写室だより」は年4回発行しています。

16ミリ試写室だより

No.119 令和2年8月1日発行「16ミリ試写室だより」

  • 「よあけの焚き火」と大蔵流狂言・・を開催 初コラボ! 映画と伝統芸能狂言
  • 今年もワンチーム!でようやく第44回定期総会開催
  • 最終記念誌「かがやきパートⅥ」の編集が終わる
  • 次回第30回有料上映会予告 11月「戦争と青春」
  • 映画会情報
  • 恒例の三笠公園野外映画観賞会
  • 報告と予定 映写活動報告
  • 会員ふれあいメール 主人との想い出 染谷智子

発行「16ミリ試写室だより」No.118

16ミリ試写室だより

16ミリ試写室の会報誌「16ミリ試写室だより」は年4回発行しています。

No.118 令和元年10月15日発行「16ミリ試写室だより」

  • お誘い:映画と伝統芸能狂言の初コラボ!~映画と大蔵流狂言とお話~
  • DVDの複製でよみがえった地域映像
  • 映画会情報
  • “20th anniversary感謝祭” おめでとう! 自慢の横須賀市立市民活動サポートセンター
  • 映文振センター「監名会」と会の活動
  • 「ガイアシンフォニー№9」公開収録の演奏会
  • 恒例のあしたば祭や餅つき大会に参加
  • 風 桃栗三年柿八年 前教育長 青木克明
  • 運営だより 三春町4丁目の夏休み子ども映画会
  • 映写活動報告
  • 会員ふれあいメール 仲間とともに 穴澤光恵
  • のたろんフェア2020に参加

発行「16ミリ試写室だより」No.117

16ミリ試写室だより

16ミリ試写室の会報誌「16ミリ試写室だより」は年4回発行しています。

No.117 令和元年10月15日発行「16ミリ試写室だより」

  • 文化活動で気軽に利用できる小ホールの整備を
  • ある映画会から ~子ども対象の映画会の現状~
  • 予告 第29回有料上映会 映会「よあけの焚き火」と大蔵流狂言の上演・お話
  • 映画会情報
  • ドキュメンタリー映画3本立ての試写会
  • 「サラ・ベルナールの世界展」を語る
  • コミセンの映画会が賑やか!
  • 今年も「夏のボラ市2019」に参加
  • 風 映画でつながる私たちの思い 三浦しらとり園施設長 加藤芳明
  • 運営だより 湘南ホーム定期訪問映画会
  • 映写活動報告
  • 会員ふれあいメール 81歳を迎えた私 永山初子
  • 会員ふれあいメールが5周目!

発行「16ミリ試写室だより」No.116

16ミリ試写室だより

16ミリ試写室の会報誌「16ミリ試写室だより」は年4回発行しています。

No.116 令和元年7月10日発行「16ミリ試写室だより」

  • 第28回有料上映会 障がい者支援チャリティ 映画「やさしくなあに」を終えて
  • 日向読書会との出会いと交流 正岡幸久氏の思い出
  • 映画会情報
  • 映画や人々との出会いを楽しむ!
  • 三浦半島は古代日本のハブ港 !! ~三浦半島の考古学~
  • 阿部志郎先生を囲む集いに参加して
  • まだまだ続く40周年記念事業の取り組み
  • 風 継続は力 監督 伊勢真一
  • 運営だより 初心に返る 操作技術研修会
  • 映写活動報告
  • 会員ふれあいメール 三つの小学校 森佑子
  • 第43回 定期総会

「やさしくなあに」映画監督 伊勢真一氏より

2019年6月16日におこなわれた有料上映会、映画「やさしくなあに」の監督、伊勢真一氏よりメッセージをいただきました。

No.116 令和元年7月10日発行「16ミリ試写室だより」掲載


継続は力

監督 伊勢真一

映画『やさしくなあに〜奈緒ちゃんと家族の35年〜』は横浜市の泉区に暮らす姉の長女、てんかんと知的障害を合わせ持つ奈緒ちゃんと家族との日々を35年間に渡って記録したドキュメンタリーです。

「35年間もよく撮りましたね・・・」とよく言われるけど、気が付いたら35年経っていたということで、最初から長期撮影をしようと考えていたわけでは全くありません。
医者から長くは生きられない、と言われていた奈緒ちゃんの元気な姿を撮っておこうと思いたち、撮影を始めたのは8才の正月でした。二、三度撮影しに行って5分くらいのショートフィルムを創って家族四人だけに観てもらえれば・・・という気持ちでした。
「長く撮ればいいってもんじゃない」と口の悪い友達は言うけど、やっぱり長く撮ったからこそ見えて来たもの伝わるものもあります。今の時代は何事もスピーディーが好まれるけど、スローモーも悪くない。障がいを持ちながらも元気に生きることが充分に可能なこと、手助けが必要な奈緒ちゃんがいたことで家族や地域の「やさしさ」が引き出されたことなど、35年間の時間があったからこそ、しっかり見えて来たことです。

更なる新作は『えんとこの歌〜寝たきり歌人・遠藤滋〜』。脳性マヒで寝たきりになって34年になる、学生時代の友人遠藤滋と介助の若者達との日々を24年間に渡って記録したドキュメンタリー、これ又長期撮影の作品です。ベッドで寝たきりの遠藤の思いの丈を、自作の短歌でつづる構成・・・斗病の苦しさ、恋の悩み、そして神奈川・相模原での障がい者大量殺傷事件への怒りがじっくりと描かれます。

継続は力。横須賀の16ミリ試写室主催『やさしくなあに』上映会場で500人を超えるお客さんの姿を前にして、自作の映画創りのことを思い返していました。
私もドキュメンタリーを撮り続けるから、みなさんも横須賀の地でドキュメンタリーを観る集いを続けてください。
ありがとう。

関連リンク

「やさしくなあに」いせフィルムの映画

報告【16ミリ映画会】三浦半島の考古学

16ミリ試写室では、ゲストをお招きした「映像とお話」を、年に3回開催しています。

2019年6月12日(水曜日)横須賀市立中央図書館でおこなわれた「16ミリ映画会」映像とお話は、横須賀市自然・人文博物館より、考古学担当の学芸委員 稲村繁氏をお招きしてお話をうかがいました。

タイトルは、「古代の港湾都市 〜海の十字路三浦半島〜

三浦半島はかつて、「多様な搬入品と輸送ルート」で「古代のハブ港」であったことを発掘調査で出土したものから証明していこうという内容です。

稲村繁さん

三浦半島には遠浅の砂浜が各所にあり、縄文時代に使われていた丸木舟の着岸に適していたそうです。
「大粒の黒よう石、丹沢のものであろうグリーンタフ、久慈川流域のメノウなど、三浦半島での発掘調査で出土されたもののうち、三浦半島にはない材料を使った土器があること」や「三浦半島の遺物出土遺跡に住居跡がない場所が点在すること」など。また、海蝕洞穴に見られる焦土の地層から考えられる、塩の製造、食品の加工施設の可能性は、紀州から黒潮に乗ってやってくるカツオ漁にも深く関係していたのではないか。と、三浦半島のハブ港としての交易は予想以上に重要で広範囲にわたるのでは、とお話ししてくださいました。

当時の人々の生活の様式だけではなく、歴史の流れも推察できる、発掘調査から見えてくるものの範囲の広さに驚きます。

会場からは「なるほど…」という声が何度も聞かれ、様々な文化と商いの交流がおこなわれていた三浦半島、古の風景を想像し楽しむ貴重な2時間となりました。


もっと考古学にふれたい方へ

横須賀市自然・人文博物館では常設の展示のほか、「トピックス展示」などもあります。また、夏休み企画 こども向けのワークショップも開催。

トピックス展示「時代を越える器のかたち―ちょっと似てる?かなり似てる?」
古代につくられた土器のなかには、私たちが今使っているさまざまなかたちの器とよく似たものがあります。同じ目的でつくられたのか、偶然かたちだけが似てしまったのか、古代人と現代人両方の気持ちになって考えてみましょう。
会期:2019年5月11日(土) ~ 2019年7月28日(日)
場所:横須賀市自然・人文博物館
詳細:横須賀市自然・人文博物館のサイトへ

2020年3月14日(土) から、企画展示「掘り出された横須賀の歴史」が予定されています。

【報告】有料上映会「やさしくなあに」

2019年6月16日(日曜日)横須賀市 文化会館 大ホールにて、ドキュメンタリー映画「やさしくなあに」を上映しました。

やさしくなあに 看板と記念撮影

上映当日は「ピーカン」の晴天なり!
昨晩まで大荒れの豪雨だったお天気も私たちに味方してくれました。
おかげさまで、多くのお客様に足を運んでいただき、みなさんといっしょに、この映画を見ることができました。


開催の詳細:【有料上映会】やさしくなあに(2019/6/16)


映画「やさしくなあに」を終えて

前夜の大荒れが嘘のように晴上った6月16日(日)午後、市文化会館大ホールで、会の視聴覚教育活動の一環として伊勢真一監督ヒューマンドキュメンタリー映画「やさしくなあに」と伊勢監督のトークを開催した。


久々に取り組んだ障がい者をテーマとした上映会会場は、障がい者団体や施設関係者等のご支援も得て500人余りの来場者で賑わった。監督の姪でてんかんと知的障害を併せもつ天真爛漫で明るい奈緒ちゃん一家の物語に、会場は時折笑い声も響く温かな優しい雰囲気に包まれた。また、トークでは、外国でのこの作品の反響や、作品作りのきっかけ、思いなどを自然体で優しい口調で丁寧に話され、熱心に耳を傾ける来場者の質問にも応え、予定時間をかなりオーバーし終了した。(トーク内容は監督 伊勢真一「継続は力」を参参照

会ではほぼ毎回、映画上映後に、その映画製作関係者等を招き、製作のねらいや思い、映画づくりの面白さやエピソードなどを伺い、映画内容の理解をより深める一助としてきた。アンケート集計によると毎回来場者の3~5割はリピーターが占める。今回のアンケート回収率は18.6%。回答者の中女性が85%、60代以上が86%、リピーターが58.7%を占めた。そして、映画内容については90%が、トークでは63%が「よかった」の評価。その理由として多くが「奈緒ちゃんと家族のありのままの様子が伝わる」「明るく笑顔の絶えない家庭」と、中に「自分や家族のことのように思えた」と応えていた。


今回取り組んだ障がい者団体支援チャリティについて、いせフィルムのご協力や予測を上回る来場者があり、予定の100円/人を150円/人に変更し81000円となり、会場での募金額 21,172円を加えたチャリティ総額は102,172円。細やかな額ではあるが、奈緒ちゃんの入所施設を運営する(福)ぴぐれっと、横須賀・三浦作業所連絡会の2団体にお届けする。

No.116 令和元年7月10日発行「16ミリ試写室だより」より

発行「16ミリ試写室だより」No.115

16ミリ試写室だより

16ミリ試写室の会報誌「16ミリ試写室だより」は年4回発行しています。

No.115 2019年4月20日発行「16ミリ試写室だより」

  • お誘い! ヒューマンドキュメンタリー映画会 映画「やさしくなあに」と伊勢真一監督のトーク
  • 「八重子のハミング」から優しい認知症介護を学ぶ
  • 会として申請が最後!の「ポイント制度」
  • 映画会情報
  • 映写活動に欠かせない試写会
  • 映画「よあけの焚き火」試写会に参加
  • ご協力に感謝! 募金総額 3,009,005円 10回の3.11チャリティ上映会が終る
  • 重複障害を負った脳外科医の社会復帰 よこすか片マヒ希望の会主催「希望フェスタ」
  • 風 どうして映画監督になったか… 映画監督 佐々部 清
  • 運営だより 最後の砦はやはり市中央図書館
  • 映写活動報告
  • 会員ふれあいメール 小学生の頃 永山初子
  • その他予定など

「八重子のハミング」映画監督 佐々部清氏より

2019年2月2日におこなわれた有料上映会、映画「八重子のハミング」の監督、佐々部清氏よりメッセージをいただきました。

No.115「16ミリ試写室だより」(2019年4月20日発行)掲載


どうして映画監督になったか…

映画監督 佐々部 清

「16ミリ試写室」なんて素敵な名前なのでしょう!
昭和52年に発足した会と伺いました。まもなく〝令和〟です。昭和〜平成、そして〝令和〟へ。3つの時代を繋ぐアマチュアの映画サークル。映画の業界で仕事をする身としては、感謝しかありえません。

リーダーの松澤さんを中心にされた方々が「日向読書会」という文学と映画を愛する会の夏合宿に参加され、そのときのゲスト・スピーカーが私だったことからご縁を頂戴しました。メンバーの皆さまは私よりも人生の先輩方、招聘していただいたことにも恐縮しました。本当にありがとうございます。そして今回の欠席、申し訳ありませんでした。

私が映画の世界に惹かれたのは中学生になった頃だったでしょうか。大阪万博が開催された1970年、劇場でリバイバル上映された『ウエスト・サイド物語』を観たのが切っ掛けでした。また、当時は毎日のようにTVの洋画劇場が放映されていて、古い外国映画に胸をときめかしておりました。一生映画を観て過ごせる職業を考え、淀川長治さんに「弟子にしてください」とファンレターを書いたこと、さらに淀川長治さんから「とにかく映画をたくさん観て、大学まで行って勉強しなさい」と返事が届いたことが映画の世界を目指すスタートになりました。当初は映画監督でなく映画評論家を目指したわけです。

大学に入学して出逢った仲間たちが、自主映画(8㎜フィルム)を作るという、私には思いも寄らぬことを言い出し、自分も8㎜カメラを購入して「ヨーイ、スタート!」とやり始めたことが映画監督を目指すことになってしまいました(笑)。
才能がない自分は、とにかくプロの世界に潜り込んで修行をするしかないと決め、助監督を18年やりました。その助監督時代に書いた脚本が、自作としては2本目の『チルソクの夏』です。これはもう、『ウエスト・サイド物語』へのオマージュのような作品です。いつか「16ミリ試写室」で上映してもらえると幸甚です。
その時こそは会場へ駆け付けたいと思います。

関連リンク

佐々部清オフィシャルページ http://sasabe-2.net