好天に恵まれた暖かな11月24日(日)、種々のイベントで大賑わいの横須賀市文化会館、その大ホールに、久しぶりに原村政樹監督を迎えて、“食”をテーマに映画「食の安全を守る人々~未来の子どもたちのために安全な食を」上映と監督のトークを開催した。会場には幼児や高校生を含めて300人ほどの来場者が静かに開映を待った。




今、食をめぐり、地球規模で起きている最先端の問題を描く2021年公開のこの映画は、未来のこどもたちに安全な食を届けたいとの願いの下、原村政樹監督とプロデューサー山田正彦氏が取り組んだ作品だ。残留農薬等が問題視され、僅かでも乳幼児の脳に有害と言われている除草剤「ラウンドアップ(主成分グリホサート)」や殺虫剤「ネオニコチノイド系殺虫剤」の恐ろしさ、さらに「遺伝子組み換え食物」や「ゲノム編集の食物」とは?とその安全性を分かり易く描き、子どもたちのために「オーガニック作物」を使用する学校給食の実例を紹介していた。上映後の原村監督のトークでは、「暖かな映画」づくりを目指したこと、完成試写会に大手マスコミはほぼ欠席だったこと、映画館では、全く知らなかった!と笑顔で帰る人が多かったなどを話した後、日本の農業や農政の現状やオーガニック食品の価格、映画公開後オーガニックの学校給食に取り組む自治体がかなり増えて、オーガニック食物を作る農家も増えたこと等、参加者からの活発な質問にも丁寧に答えて50分余りのトークが終わった。

アンケート集計(回収率33%)から、映画、トークとも「よかった」とほぼ全員が評価。「知らなかった」「大切な食について学ぶことが多かった」「関心があり学んだことを確認できた」「韓国の無償、オーガニック給食制度は凄い」等、多くの感想や意見が寄せられた。
上映後に帰る参加者が少なく、食に関心のある熱心な方々に真実をお知らせできた上映会に、心から感謝したい。ご来場下さった前回の映画「生きる」の寺田監督にも参加いただき、久しぶりの楽しい交流会で一日が終わった。会では映画に登場した「千葉県いすみ市」を訪ねたいと企画中、楽しみだ。

なお、今回も市内児童養護施設2か所にチャリティ総額34,000円を、また場内設置募金箱の32,881円を、日赤をとおし「能登大震災・豪雨復興支援」に届けた。
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